来週、神奈川県立川崎図書館に伺うのに備え、
久しぶりに、「かながわレファレンス探検隊」の検索事例集を開いています。
読み物としても、とても面白いのです(≧∇≦)
こちらの本は、通称(なのかな?)「図書館三部作」の1冊。
ということは、
シリーズで3冊刊行されてるわけですが、
Today's photo |Two Delicious & Yummy Muffins
お得感(?)で言ったら、
この「図書館のプロが教える<調べるコツ>」が、最もお得な気がします!
なぜなら、こちらの本は巻末に
「調査の流れと組立て方」 がついているから。
もちろん、図書館バージョン、なんですけどね。
見出しだけ、抜粋でご紹介します・・・・が、
ちょっと長いので、折り畳みますね!
「調査の流れと組立て方」
<1> 質問内容の把握
特許調査だと「ヒアリング」とか「発明のポイント理解」にあたる部分ですよね!
<2> 初動調査
特許だと「試し検索」
<3> 調査の青写真
調査のイメージ、ですよね。
どんな資料にあたって、どういうプロセスをとるのが最善か、という部分。
特許調査で、調査対象も「国内特許」とか限定される場合は、
「青写真」にあたるプロセスのウェイトが小さいかもしれません。
企業情報、業界情報とセットで・・・(私の最近の仕事だ!笑)という場合だと、
何パターンか、青写真を描くイメージになりますね。
<4>調査の展開
青写真+いくつかの予備調査、から、調査を広げていく部分です。
ここは、図がわかりやすいです。
書籍ページから、紹介させて頂きます。
事例は「図書館」なのですが、特許調査でも「あるある!」と思いました。
ここは、ライブラリアンの技ですよねぇ~!(感嘆)
<5> 調査が行き詰まる
行き詰まった時は、<4>のような視点の変更が図れるといいのですが、
それでもやはりうまくいかない場合は、次のような対処をされるそう。
(1) 他に問い合わせる (他の図書館など)
(2) 同僚・同業者などに聞いてみる
(3) 過去の事例にあたって考える
(4) ひたすら粘る
特許調査で、実際の案件に関する事ですと、
どうしたって、他社・同業者には聞けないですよね。
聞ける相手は、ほぼ同僚に限定かと。
こういう点は、「図書館、羨ましいな」って思います。
<6> 提供を考える
調査が完了したら、
より、依頼者にとってわかりやすい提供方法を考えます。
(小学生なら、小学生にもわかる表現の本を選ぶとか)
ユーザーの目線に立つのは、どんな調査でも大切ですよね!
<7> 望む情報を提供できなかった時
情報提供できないなりの対応、説明、といった事項です。
・・・同じサーチャーとして、何だか身につまされつつ、
筆者の「図書館員としての誠意」が伝わってくる項目でした。
→ちなみに著者の高田さんは、こんな方。(インタビュー記事)
最後に・・・
図書館三部作、どーん!
図書館のプロが教える“調べるコツ”―誰でも使えるレファレンス・サービス事例集 浅野 高史 かながわレファレンス探検隊 柏書房 2006-09 by G-Tools |
図書館が教えてくれた発想法 高田 高史 柏書房 2007-12 by G-Tools |
図書館のプロが伝える調査のツボ 高田 高史 柏書房 2009-07 by G-Tools |
「お買い得」は「調べるコツ」の本、と書きましたが、
どれも、調査のコツや、レファレンス事例満載。
読み物としても楽しめます。
調査の展開↓の中では、「どの展開かな?」と、分析しながら読むとサーチスキルも学べます。
(かなーり疲れそうですがね・・・っていうか、疲れましたが!←やってみた人)
それでは~!
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特許調査入門―サーチャーが教えるIPDLガイド
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