おはようございます。サーチャーの酒井です。
今日は2月29日。4年に一度の日、でございますね。
なんの根拠もございませんが、
なんだか、得したような気分がいたします♪ ←そうなの?
さて、この記事。
タイトルそのまんま、ですが、
パテントファミリーを確認するなら
「いろいろ見てみる」
「隅々まで見る」 が吉ですよ! というお話です。
恒例、折り畳みまする。
ひとことで 「パテントファミリーを調べたい」 と言っても、
目的はいろいろですよね。
・ 海外の公報が手元にあって、
読むの大変なので、
対応日本語公報があれば欲しい。
→ 日本で公報が出ているかどうか、がわかれば
ひとまずOKですよね。
・ 自社製品の障害になりそうな特許がある。
ほぼ全世界が市場になっている。
新興国も含めて、可能な限り・すべての状況を把握したい。
→ 「全部」パターン!頑張ってーーー!
「いろいろ」 「隅々まで」 見るのは、後者のパターン。
●「いろいろ見る」 って?
ベタですが、代表的なのはこの2つ
Espacenet
WIPO PatentScope (PCT出願の場合のみ)
また、新興国ですと、該当国で公報発行されているのに、
Espacenetにも、PatentScopeにも収録されていない可能性があります。
収録されていない原因としては
・EspacenetやPatentScopeへの収録に年単位の時間がかかる(収録タイムラグ)
とか
・そもそも、収録対象になっていない
(たとえば、Espacenetってインドのデータは収録対象外だったりします)
あたりが考えられます。
ですので
「新興国を含めて知りたい!」というケースでは、
当該国の特許庁DBで、
追加確認すると、より正確。
となります。
それから、最近の国際公開公報について
日本への移行状況を確認したいなら
一番早いのは
国内移行データ一覧表 (INPIT) です。
●「隅々まで見る」?
「隅々」っていったら、隅々ですよー?
Espacenetの
→ 書誌事項の一番下にある、公報番号リストと
→ INPADOC PatentFamily を、両方。
と
PatentScope の 国内段階(National Phase)
合計3箇所、
見比べてみるといいですよ♪
ひとつ、具体例を挙げます。
※2016/02/29時点の収録情報です。
WO2014148754 の例。
この例では3箇所の収録情報が
微妙~に違っております。(汗
Espacenetの 公報番号リストでは
・・・・・・・(中略)
EP出願に対して、対応KR、CN、CA という風に見えますが
同じくEspacenetの INPADOC PatentFamily。
EP、CA、CN、KR、PH、WO が表示されます。
同じEspacenet内なのに、
フィリピンとWOが増えてるんですよね。。。(不思議!)
PCT出願なので、併せてこちら
PatentScope の 国内段階(National Phase)
WO、CN、EP、PH となっています。
(韓国とカナダ、入ってない。。)
そして最後に付け足し。
2016年2月更新分の、
国内移行データ一覧表(INPIT)から。
日本の出願番号がついた段階、とわかりました。
通常ならばこの後、
まずPatentScopeに収録され、
公表公報が出た後、Espacenetに収録されるはず・・・です。
上記の例だけを見ると、
「一番データが揃っているのは
EspacenetのINPADOCファミリーなんですか?」
と、聞きたくなる方が、いらっしゃるかもですが・・・
それが、そんなに単純じゃないんだな~。
残念でございます。。。
調べたい国と、調査のタイミングによって、
ある時は、PatentScopeが良かったり、
またある時は、Espacenetの書誌事項が・・・、って事もアリ、なのです。
ですので!
「いろいろ見る&隅々まで見る」が吉
なのですね。
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