こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
「特許情報の基礎」で、かつ、実務でよく使うもの から、
小ネタをひとつご紹介してみます。
海外特許を調査する際、
Espacenetを利用される機会も多いかと思うのですが、
Espacenetの出願人検索、
ちょっと特徴?クセ?がございます。
正直なところ、
規則性はあるような・・・ないような・・・?
という部分もあり、
個人的には「Espacenet(の出願人)はちょっとクセがあるらしい」と、
疑ってかかるのが丁度いいのかな? と思ったりしています。
記事の続きで、具体例を2、3ご紹介してみます。
1)社名≓略称、になっている
Embed from Getty Images
検索例 IBM (Espacenetにリンク)
IBMの正式社名は、
International Business Machines Corporation ですが
Espacenetでは
Applicant(s): IBM [US] + (International Business Machines Corporation)
のように入力されています。
検索は正式社名でも、略称の「IBM」でも可能。
が、どちらも検索結果が1万件を超えてしまうので、
「厳密に同じ件数になっているか・否か」は
確かめられませんでした。。
簡易検索でしたら、略称のIBMで問題ないかと思います。
2)冠詞が省略される
Embed from Getty Images
検索例 L'OREAL (OREALで検索)
ロレアル社の出願、
公報上の出願人名は下図のように記載されています。
Espacenetで、下記の3種類
を検索してみると・・・?
おそらく、上の2つは件数が少なく、
最後の OREAL で、たくさんヒットすると思います。
これは「冠詞のL' が省略される」というルールなのだそう。
英語だと A とか THE で、わかりやすいですが
フランス語
ドイツ語
オランダ語・・・
と思い浮かべると、
「日ごろ、冠詞だと意識したことなかったけれど
じつはあの社名の先頭部分は冠詞だった!?」
なんて事、
もしかしたら、あるかもしれないですね。
3)略称 その2
他、Espacenetでよく見かける省略形です。
省略例は、下記のようになります。
NAT TECH & ENG SOLUTIONS OF SANDIA LLC [US]
+ (National Technology & Engineering Solutions of Sandia, LLC)
このように、Espacenetでは
出願人の省略表示や、冠詞を無視する箇所などが見受けられます。
私の経験した範囲では、
冠詞のある/なしは、それこそ「ごっそり」と件数が変わるケースがあります。
省略形は、そこまで悪影響にはならない感じ、です。
(違うケースも、あるかもしれませんが・・・)
Espacenetでは要注意、ですよ!
それでは。
Espacenet関連記事
□お役立ちメモ:国コード+EspacenetとPATENTSCOPEの収録比較・2018秋
■ご案内■
1 件のコメント:
A motivating discussion is worth comment. I do believe that you need to publish more about this topic, it might not be a taboo subject but typically people do not speak about these issues. To the next! All the best!! craigslist nh
コメントを投稿