![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBqkONGjHD4KB7NL-xaASN6YSzdXpOWTDRKrjm-8XX62k62qHnRSWtM2FPwGs-U3yb027fuXiIkVhVqxPPFqi3VU5jqWMp-wJODw31RhxwVcPTLxty0bOzc74WuEFns0GEd_q3DFPCjtUq/s1600/hans-reniers-746177-unsplash.jpg)
こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
今年もあと数日。さすがに調査・分析も一段落ということで、
なかなかアップできなかったブログの下書きを、整理整頓する時期となりました。(←大掃除みたい)
今回は「PATENTSCOPEの化合物検索」です。
PATENTSCOPE
http://patentscope.wipo.int/
◆使用前の準備 (ユーザー登録・ログイン&英語画面)
PATENTSCOPEの化合物検索は無料で使えますが、
現時点では、英語画面のみで利用可能です。
また、ユーザー登録とログインが必要です。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg3H0eoTM2F6QcZVxPcobMadVXTb72vC2gN_qEDZcPHIKjk5nsvZCENhb1PStnE4OPfOYk-qH48wj7qAEzu9zE-i-lDM50NlLsmzhqPGFQTaIBClFq8TnMT7895BHfAOeAtVtLlH8rY8XUK/s1600/2018-12-28_09h36_50.png)
また登録ユーザーでも
時々画像認証を求められます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi05ssB6Od2A6h1BHEmFX2dLq-oC5KEKn2-5XcuRfjT30R-lkuwAFwBScrwTpgZOej_JgH5W2B_Pp1Jr-0ursYzaFyKIDu2mKm5lX3goVlsrHWjbOkFPIHy2QULGiw8ohwmQvOHUnCDxrh4/s1600/2018-12-28_09h47_07.png)
それぞれの画像の「犬の数」を入力する や
〇〇の写った画像にチェックを入れる など。
いくつかパターンがあります。
「ログイン状態」で「英語画面」を表示できたら、準備OKです。
◆ 検索機能
化合物検索を開いた直後の状態です。(Convert structure)
化合物名、一般名、CAS name, IUPAC name から検索できます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiU68uQ3YwCRRXlztIi8mQ5o-_RsIoBdnIeZfpgzEDlNuBN7onypEPPZWWoHwJTLzCg2drNi7UJK_fFWj14TqYidHYl9G2pnFptWtttBr1dzGU0OeGrfBSO-IyTtaMo7-2zWWmVMOaDaQyU/s1600/2018-12-28_09h56_21.png)
また、気になる検索対象国ですが、
入力欄の下 Office:[+] の表示を展開すると
「ホントに!?」と驚くほど、対象国が多いです。
よーく見ると、先日「PATENTSCOPEの収録拡大」で取り上げた
ラオスなども含まれているので、
化合物検索できるか?できないか?は関係なく
PATENTSCOPEの全収録国が選択肢になっている可能性が高そうです^^;
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjL1-1nGAkz1RUcs6OhAr2F_fARDF4iU4suMXixzqzA3hpLhpSQR-T_L_pSfZqzPIIKYIN57OqOo2de8ayhR8F3OcbnwEf22BlxnYWGOeOoCk4Sdj_1mLY4pPHjCmgehSqBLll0bNdjlBlV/s1600/2018-12-28_09h56_48.png)
検索機能(化合物の入力方法)としては、名称での入力の他、
エディタ機能と
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhbv5zlyF5NyCl4WOOZIc2EKz5x2JoysBOWZemK_ZxRLtLHOhQ4OvtFTBG4m68E-pAiK1wuQh_rELrYE4x_eRzxLgDUt5VIRB-OON10zSkohUpUS9J8wNfyM86xJkfh_w-6YFgPNZSAOrJe/s1600/2018-12-28_10h05_33.png)
ファイルアップロードが使えます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkmn-a89R2qr0WJW-20nUsegCIAZdZDZ5ZYJ6Qlytk-60_Np7JbiDL8zQ25iHKQrMbR8gS5_UdOn5qlH0umryZ_-fDIQ8nywrVlpycVAcjAHuBLMKTQqcmkqGlu8vSbRTeb5T4nhP_YZOW/s1600/2018-12-28_10h05_51.png)
アップロード用のファイルは、PNG,GIFなどの画像でもOKです。
画像の持ち合わせがない場合は、
J-GlobalでMOLファイルを入手するのも良いと思います^^
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiPcIfpsNuEcP0xSVP0VQ9K13XWRzxIAVLz5PiSgU87qNUvq0BwTDCpIUe1T7-5dN9GeGzDCG4pOt_M-7fsiGL-dcEeCFw9yw1bkvKksVIKUBMVkDHwMPmym46AU2oAWPlVThKVDSiTvX8T/s1600/2018-12-28_10h07_39.png)
J-Global
https://jglobal.jst.go.jp/
J-Globalから入手したMOLファイルを読み込むと
構造式エディタでの確認を促されます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiZ4MeGIP-pcdb1uemnO4FU90FF7DnqmpO8hHWG0qu06rujkvT-lhQcVPKZRv6ky_NeKFs1h4SjCS7OpsM3J6HATiRDjb4wTNgTXxr3G2QiUmTgq_fGxkK2DvoAp40UPtdajwp0Onhl_UHP/s1600/2018-12-28_10h12_33.png)
内容確認し、「この構造でOK」であれば
Exact Structure Search で 検索実行します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh7KR12N4fr7PtvKPKIfXryJxIw7cUlTAXHn5FF4w3ZPNqlxuSpqBObq-goz6MLIPKj86yO5fvzaPYP-WQFW0x6PFgCFV8T35RgLIWkG0x0ufXVRizFP6p-ls0rLe7vNq9nNn0CMVn_t4ql/s1600/2018-12-28_10h13_38.png)
◆ 表示機能
使ってみて「WIPO、やるなー!」と思ったのは
1)自動スクロール
2)明細書中の化合物一覧 のふたつ、でした。(個人的に)
自動スクロールはまず動画で。雰囲気、伝わりますでしょうか?
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhe8pdQkmUr8LIY4AOI0MdEFNF1wjBpU_opnxZg8pywX8pKnKtIQ_mtP13RO_p04bD8EwQOyOV4oBz_n_lAjuYngrUHZaKJwbtflIP1NR4PN9FC1UePM86itPIy-8ZroFgI5n-a_ijOOKEd/s1600/2018-12-28_10h38_59.gif)
検索⇒一覧表示⇒詳細表示、と進んで、
Description(明細書本文)のタブを開いた瞬間、
スクロールが始まって、
検索した化合物の記載位置まで自動スクロールします。
結構な高速スクロール。
面白いやら感動するやらで、何回か試してみて、
若干目が回りかけたのは、ナイショの話です。( ̄∇ ̄)
本文中の化合物名(青字になっています)にカーソルを合わせると、
構造式もポップアップされる親切設計ですよ。^^
また、Compoundsのタブを開くと
「請求項中の化合物」「本文中の化合物」など、分類して一覧表示されます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhJDBNk7IlP2d4-GMarjNxj9fTAkJg2OIkc2bDGydbHMYqGvIO3FgH1JAdAoIpeD7xQA6RHmGQL5Co0qqcdUaYe7LttHnC4liA1gjCYVZOS74mgQn-p2KuZArUz0Xu-r_B-mFpDlSYbmSAY/s1600/2018-12-28_10h17_41.png)
◆ 本当の検索対象は?
先ほど「発行国の選択肢には、ラオスとかも入ってるけど・・・本当はどうかなぁ?」的な事を書きましたが(微笑)
実際には 「5大特許庁(日米欧中韓)、PCT、ロシア、EAPO」と思われます。
「思われます」というのは・・・
下記画像の位置「Analysis」のバーをクリックすると
簡易統計が起動します。
ここを見ると、ヒットしている国が確認できまして
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjhvxnFCojZckATYRuBE5gV5kTo1KI5yIdf9RjoafduK1BU464DCb0mv7u2mV1dKE2bdvxeSrZdEJM87ScZtjbOBuyPcteVjld1DqlUxlvJ0bbd8nFGyQx77BYqdAXrEAZ4oXDK62_E1tO9/s1600/2018-12-28_10h26_29.gif)
その結果、
5大特許庁(日米欧中韓)、PCT、ロシア、EAPO が
主な検索対象国と推定しました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgeyChmstGTwgSAyNUjEMevniuPH1AZ58ou-JCNLF980VJwfKscKsxnzGHu26xCKBKNq2CIAhVCnz_g7nhfu85CioyZ0lAre7graM1j2waC9yZpvTT6IEo1LSvK4ge43z6DvyKRN_6B9X6G/s1600/2018-12-28_10h27_25.png)
※今回は、化合物1種類だけで 試した結果です。
※化合物を変えると、他の国でもヒットするかもしれないです。
中国や韓国、ロシアなどは、
化合物の現地表記確認も難しそうですので、
PATENTSCOPE使うと、すごく便利かも!と思いました。
といった使い方もできそうです。
それでは^^
■ご案内■
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