おはようございます!サーチャーの酒井美里です。
先週、読書感想文とセットで
「ダイソンの海外意匠出願」の事を書きました。
「書籍のネタバレになっちゃうとな・・・」と思い、
具体的な出願内容を書くのは 遠慮したのですが、
こちらなら書けますよ!(笑)
Intuitive Surgicalの収益構造と意匠出願。
Intuitive Surgical は、
以前「ブラックペアンの手術ロボット」の記事でも取り上げた、
手術支援ロボットの大手企業です。
先日もNYの調査分析会社
ParolaのツイートでRobotic Surgeryが挙がっていたり、
Find out which technology areas are being pursued, who are leading, and the possible whitespaces in Robotic Surgery. https://t.co/f60AEQ3noJ— Parola Analytics (@ParolaAnalytics) March 28, 2019
Download the free Landscape Report: https://t.co/52adZOUx4D
Want the full Patent Landscape? Contact us! https://t.co/iVMLZo0eWF pic.twitter.com/Ck2QYnoBfw
欧州出願でも医療機器分野が伸びていたりで、
手術支援ロボットは 注目分野のひとつ、と言えそうです。
そんな、Intuitive Surgical。
意匠出願もなかなか面白いのです。
(折り畳みます)
使うのはダイソンの記事と同様、
WIPO の Global Design Database 。
https://www.wipo.int/reference/en/designdb/
と検索すると・・・?
意匠出願件数は、ダイソンよりずっと少なめです。
EMはEUIPO出願(欧州)、USが米国意匠です。
へぇ!と思ったのは、その内容。
ドラマで有名になった、あのロボットの形とか
操作画面のユーザーインターフェースも、
出願されているのですが、
Intuitive Surgicalが
集中的に意匠出願してるのは、
別のジャンルなんです。
何だと思いますか?
それは・・・
コネクタの形状です。
名称のリストを取ってみて
・アダプター
・コネクター
・End portion
などにマークすると、下記のようになります。
Intuitive Surgicalの
直近の収益データを見ると
出所:Investor Overview > 2019 JP Morgan Presentation
濃いブルー、
Inst & Accy (機器・アクセサリー)の売上が大きいのですね。
ロボット本体を導入した病院は、
手術用の交換アダプターなども継続的に購入、
というモデルになっているようなのです。
※プリンタ本体とインク、みたいな感じですね。^^
アダプターやコネクターを意匠出願する、というのは
互換品のアクセサリー販売を阻止する考えだと推測されます
※互換インクとか詰め替えとか、模倣品を排除するのと似てる・・・^^;
交換パーツの種類は多種多様でしょうし、
きっと、今後も増えていくと思われますが、
コネクターの形状を 押さえておけば、
あらゆるパーツを、最も効率良く保護できますよね!
「すごい!頭いい!」 と、鳥肌が立ちました。
意匠出願(登録)の時期を見ると
2018年に本気の出願が始まった、という印象。
事業成長とともに、
安定的な収益が見込める
アクセサリー類の保護に本腰を入れた、という事かもしれません。
それでは!
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