何だか月曜日みたいな気分(^^;の酒井です。
連休前半、高原にも桜前線がやって来ました。
ようやく春らしい気分です。
すぐ、初夏っぽくなるんですけどねー。
さて、ウオーミングアップを兼ねて、
ネットで見かけた記事から、検索をしてみました。
見かけたものは、こちら。車輪なんですけど、何やらカッコいいですよね?
元記事:スポークのない車輪の「再発明」|Wired.jp
http://wired.jp/2015/05/06/clever-shock-absorbing-bike-wheel-now-wheelchairs/
・・・と始まるこの記事。
車輪にサスペンションを組み込む発想だったのですね。
特許を含めて、過去の技術を調べたとのことなので、
何となくですが、特許出願もされていそうな気がします!
調べてみた過程は、記事の続きから。
1)検索するなら「個人名」か「出願人名」が欲しいな、と思う
Wiredの記事に、
デザイナーの名前は「サム・ピアース」、
車輪の名前(商品名かな?)は「ループホイール」だと書かれていました。
できれば、個人名の英文表記か、
出願人名(会社名)が欲しいかな。
どちらかがわかれば、Espacenetで検索できるな・・・と見当をつけまして。
2)商品名「Loopwheels」でWeb検索すると
簡単に商品のサイトが出てきました。
http://www.loopwheels.com/
サイト内の「コンタクト|連絡先」を見ると
http://www.loopwheels.com/contact-us/
JERRY PRODUCTS LTD の会社名が見えます。
スタートアップ企業ですと、
発明者の個人名出願、という可能性も多々ありますが、
「会社名がわかったから、とりあえず検索してみる」的な軽い感じで、
すぐ、Espacenetに行きます。
3)Espacenetで出願人検索
一応、出願はありました。
ご興味のある方は、こちらから直接検索結果が見れます。
出願は6件だけで、このホイールに関連しそうなのは2件。
米国意匠1件と、台湾特許が1件。
台湾特許の番号で表示されるのは、実際にはPCT出願でした。
予想(?)通り、ちゃんと出願しているんですね!
PCT出願のレコードから辿って・・・
4)何となくEuropean Patent Registerを眺めてみると
European Patent Register の該当レコードはこちら
今回、目を引きつけられてしまったのが、
「審査経過」の国際調査報告の箇所です。
X文献として、
普段、比較的目にする事の少ない、
GB19******** の番号が4つ、並んでいます。
番号部の前半4桁は、出願年を表しているみたいで。
(今回知りました、笑)
そうなんです。
めっちゃ古いイギリス特許が、
これでもかー! と挙げられているんですよね。。。(涙
ちなみに、X文献の図面はこんな感じです。
(^^;(←・・・やだー、かなり似てるかも?)
記事によると、デザイナーも「調査をして、古い特許の存在は知っていた」との事でしたが、
確かに、素人目には「よく似たアイデア」に見えます。
材質の違い(昔は金属、今はカーボン繊維)などに基づいて
効果を主張するのかしらん、なんて思うのですが。
一旦置いておいて、Espacenetに戻ってみます。
5)発明者名がわかったので、再びEspacenet。
先ほど、出願人=JERRY PRODUCTS で検索し、
発明者名 PEARCE SAMUEL BLACKBURN が得られました。
Wiredの記事では、デザイナーは「サム・ピアース」と紹介されていましたので、
発明者名は、これで良いようです。
・・・で、検索すると?
あ。11件に増えた!?
内容を見ますと、増加分は本件に無関係のようでした。
でも、やっぱり海外スタートアップは、こういった事が多い感じです。
出願人名で「見つかった!」 と思っても、
再度、発明者で確認検索をしておくと安心ですよね。
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