特許庁の「おしらせ」に出ていました、こちら。
中小企業のイノベーションを促進するための特許情報分析ツールをご紹介します!
(平成30年5月)
特許分析ツール、というので
Web上のサービスとか、分析ツールかな?と思いましたら
とのことで、報告書がメインなのですが・・・
「なーんだ、ツールじゃないんだ」
「今後展開するサービスの紹介?」
と、ページを閉じてしまったら、もったいないです。
ページ内にある
報告書 と レポート様式(サンプルファイル)。
これ、分析の視点の勉強になりますね!
以下「なるほど!」と思った箇所をピックアップしてみます。
各図表は、特に注釈しない場合 上記の報告書、レポート様式からの引用です。
※記事を折り畳みます。
まず「事業として、実際にマッチングできるかどうか?」
「どのようなマッチングが可能か?」といった点で
企業規模による区分は、
事業展開の速さ、マッチングの方向性などの点で、
利用価値がありそうだ、と思いました。
何事もそうですが、
「100%正しい」とは言えないとしても、
スピーディーに仕分けをする観点としては、良い着眼点ではないでしょうか。
候補企業の絞り込みでは、
1~3次選定を行われている箇所にも、注目しました。
資料をよく見ると、
・近年、特許出願がなされていない → 開発中止?
・近年、特許出願が低調になってきている → トーンダウン?
という具合に、
当該技術への興味を失った可能性の高い企業を、除外している模様。
この方法は、日常的な特許情報分析にも応用できそうです。
それから・・・
ご紹介したい箇所、本当にたくさんあるのですが
マッチング候補企業と、自社との関係を類型化したもの。
新規事業か/既存事業か
また
補完型のマッチングか/問題解決型か
という二軸を設定して
候補企業の分布もグラフ化されてます。
二軸で分析する、って
理論としてはよくある話かもしれませんが、
実際にグラフにプロットされていると、説得力ありますよね。
私、特にこのグラフには しばらく見入ってしまいました。。
上記のレポート、報告書で触れられた内容からみて
プロジェクトのとりまとめは、監査法人のトーマツが行い、
データ解析作業は イノベーションリサーチ で実施されたようですが・・・
先日、イノベーションリサーチの武藤さんが、
分析手法をまとめた冊子
特許情報分析の基本3 を刊行されました。
以前の冊子も拝見しており、
私自身、とても勉強させて頂いている、このシリーズ。
待望の3冊目です! (1、2は→こちら。)
書籍紹介から。
経営層に好まれるポジション把握、が主題なのですね。
3作目には、データ整理~表の作成~グラフ化 の流れが説明されていますが・・・
※詳細ページに「目次」がございます。
嬉しいことに、グラフはExcelで書かれているんですよね。
例として、近年注力度合/累積強化度合 が取り上げられており・・・
ん?
このグラフ・・・?
2軸の表現になっている点は
先ほどの「特許庁資料」のグラフと、共通していますよね。
私の感覚ですが・・・
おそらく、ある程度
「特許データの扱い」と「Excelの操作」に慣れている方だったら、
特許庁の資料を少し観察すると、
ご自身で軸を設定して、グラフが描けそうな気がします。
ですが、
販売されている冊子も、税込3240円なので、
最適化された手順やノウハウを教えて頂く、と考えたら
この冊子、とってもお得だと思います^^
※ワタシ、今回は「武藤さんの回し者」かもしれません。(笑)
※ですが「特許庁資料との合わせ読み」は本気でおすすめです。
リンク、まとめて載せておきますね。
本当にオススメですので、ぜひ!
◇特許庁
中小企業のイノベーションを促進するための特許情報分析ツールをご紹介します!
報告書
レポート様式(サンプルファイル)
◇冊子
特許情報分析の基本3
既刊分(1,2)
「特許調査依頼」をご検討中の皆さま
ただいま 5月下旬以降 のご報告予定分をお受けしています(2018/04/16現在)
調査のお問合せはこちらのフォームまたは
電話 0266-79-6709 でどうぞ。
4月の出張予定|5月の出張予定
打合せ日程のご参考に。
講習DVDが出ました(日本パテントデータサービス)
JPDS知財研修用DVD Vol.1 プロモーション
JPDS知財研修用DVD Vol.1 「仕事に活かす特許情報の収集-これだけは知っておいてほしいこと-」(酒井美里講師)のプロモーション動画です。
別窓で登録フォームが開きます
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。
特許調査入門―改訂版
Amazon
発明推進協会
0 件のコメント:
コメントを投稿