![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiRxmsCyKYT7LKw9881qRitjzN0nXM414KH3V28yIxTnWX9wnDUguCL4Z8yxtWJHawJ5ZORsNlRJKk45GIQ807emDNNVSvNoVtLRf3MnaOsVEfU354tWPkHdFbSRc4Q9Pqo2oWh9pvY10c0/s640/freestocks-org-FYStJfirHnQ-unsplash.jpg)
こんにちは!サーチャーの酒井です。
今日はトーク番組風?で・・・
「ドシエの窓」と題してお届けします。
ドシエの窓の「ドシエ」とは?
Dossier = 書類、の意味で、
特許の世界では 「審査経過書類(包袋)」を指す事が多いです。
「ドシエシステム」と言ったら「包袋閲覧システム」で、
・J-PlatPatのOPD (ワンポータルドシエ)や
・Espacenet/EP Register の Global Dossier などは
代表的な包袋閲覧システムです。
さて・・・今日のお題は「ドシエの窓」。
先日わたくし、見てしまいました^^
Espacenet(ベータ版)には、
ちょっと面白い「窓」がついているのです。
中国の経過書類入手に関心のある方は
「記事の続き」にどうぞ。
■例題 CN105283352A
Espacenet ベータ版ではこちら↓です。
https://worldwide.espacenet.com/beta/search?q=pn%3DCN105283352A
※なお正式版移行後は、URLから [beta/]を削除で動く、とアナウンスされています。(2019.10時点)
上記URLで例題の「CN105283352A」を開いたら
下記画像の位置を参考に
① Patent Family 表示の
② INPADOC Family を選んでみてください。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuDByOrEbCrYZsl482RKTU_yQusadgefbqabDfFXuomKZl7bx_W7cglk0DK5IuT-BRQ6j69pH2fVfMxuy8mu-6yo_a8gPQtvxkIGp-k1ff7J2jfbyPkTWG9MUU7Dv1lHWQiIKi0pc5wRBs/s1600/2019-10-23_13h59_26.png)
③の位置に RSS: Ramily dossier の表示が出ると思います。
Family dossierをクリックすると、別タブが起動し
EPの番号と経過情報が表示されますが
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxf4K-GSmBBPsagIjdTXkW3nF2-TTuQ_KxOhbKYFcn_Xgqr5O3rRpRD8qQsYwYCUnar43ibdaG6br66rxOdI_HQI141kKoyqCY0rI0YWHmjtg2t1EAmrfwN73EVb2ZFz_0A3GxvDLuwL6q/s1600/2019-10-23_14h03_33.png)
下にスクロールしてみると
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg10qhyphenhyphenoU5sm0gwlEbsryq3Kk-_ECFTu6EneFUiGS6XvgMK7gPQ0nWTr2qerkGsyB89wyLtYWXFI8Ng_-bkvr8iyrrscjhnK1t8IDJULWUIOoTleaeJoJhx1uYSVSyx8hXAyMjeq2hdofE-/s1600/2019-10-23_14h03_54.png)
中国の経過書類が出るのです。^^
ちなみにURLは、欧州特許庁のEP Register系のもの。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6psmUdvKNBBXEr9oMiXtrF-Kt2Uxft_3NJr1DMQPyVWsZPQyuzvQ5UYjsmso_9dbgBfZpKoi8L1qJFAywRAZli_nk_Wpx_mui9PfL7psH6F8zusUEuxjKQ0rmxcT-B1mTtgoz5zcJX5-K/s1600/2019-10-23_14h06_29.png)
これが「ドシエの窓」です。
EP Register から 中国特許庁の経過書類システムに窓を開けてる感じですね!
中国側の書類も閲覧できます。
リンク先のドメインは 中国特許庁のもので・・・
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEje8U4QJ_1Jb_PidvpGU6Ayl4DB11083rpKPzlF_Qgvk49WRmeXXZIUrwm0TjaAYcKo82FeRKtnke_2sIcc6NJd4VJIiA_myghoHmscFrlTM130Wt1KgxbTVQxamFE_m83LaC6EgM1SzJpL/s1600/2019-10-23_14h08_32.png)
当方で見た範囲では、殆どの書類を閲覧できました。^^
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgyQg_vkuMEpMBvqSc1gKAjnUWgOOHq4N4CkuujkYNiqRaofLWt6-SVeTDjxtSYrwCbYK129B-eHZkN_B_ysFZNZF21MwhjNCpgxwPdRzqsjaumGyylPsirLwfwDTdthP9RdfXsfRRba6tM/s1600/2019-10-23_14h08_43.png)
じつは・・・
下記のような書式↓で
番号部分を書き換えて頂くと、
Espacenet(ベータ)を経由しなくても、
同じ情報を閲覧できます。
(もちろん、中国側の収録範囲外は表示されません)
------------------------------------------
ちょっと細かい事を書きますと・・・
中国の経過情報を見る方法は現段階で3通りあります。
1)Global Dossier / OPD経由
2)EPO「ドシエの窓」経由 (上記の方法)
3)中国特許庁の CPQuery (要・ID、パスワード、携帯電話番号)
おそらく
2)「ドシエの窓」の情報から
1)のGlobal Dossieの表示や、英文翻訳データを生成していると思われ、
そうすると 2=1 なのでは、と予想していたのですが、
実際に 1)と2)を比較すると
2)の方が少し情報量が多いです。
(3)はまだ比較できていません。ごめんなさい)
・Global Dossierにない書類が
「ドシエの窓」では表示されるケースと
・Global Dossierにも含まれる書類だが、
「ドシエの窓」の方が、情報量が多いケース
の両方です。
後者のわかりやすい例としては・・・
「審査段階での検索/引用文献情報」で、
Global Dossierだと 引用文献が先頭6件程度の表示だが、
「ドシエの窓」で見ると、より多数の引用文献が掲載されている。
といった具合です。
CPQueryより簡便で、
Global Dossierより情報量が多いこの方法、
もしよかったら、お試しください。
それでは!
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