ヘッダーメニュー

News

◆講習会の受付について
 → 2019年度出張講習 受付状況 new 
   *2019年度の受付は終了しました。
    2020年度の受付を開始しております。
    講習会開催を希望される方は、早めのご相談、ご予約をお願い致します。

   どなたでも受講いただける、一般募集の講座です。

酒井出没予報
  → 1月の出没予報   → 2月の出没予報 new

弊社サービスのご案内はこちら
 → https://www.1smartworks.com/search



2020/01/09

AIを発明者とする出願→Inventor欄には何が書かれているか?


unsplash-logoFranck V.

こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
今週話題になっていた、「ZDnet」のこちら↓の記事(LINK




海外でも関心が高いようで、
MIT Technology Review でも解説記事を見かけました。
ZDnetと大体同じ・・・なのですが、問題点なども詳しく説明しています。

https://www.technologyreview.com/s/615020/ai-inventor-patent-dabus-intellectual-property-uk-european-patent-office-law/


MIT Technology Reviewの記事だと、
出願人側は「AIが真の発明者と見なされるべき」と
上訴を計画している様子。


AIが特許を所有すべき、と言いたいわけではない。
発明者はAIで所有者は企業、なのだ、と主張するつもりのようです。


そして・・・
今後「AIが生み出した発明」が増えていった場合。

例えば、IBMのWatsonには
何百人、何千人もの技術者が関わっていることは
容易に想像ができますよね。

それでは、WatsonのようなAIが生み出す発明が
「AIの発明ではない。AIに関わった技術者によるものだ」としたら、
関わった人の数、
そう
何百人、何千人もが発明者の資格を得ることになるではないか? と。

・・・うーむ。
それはそれで、ややこしい事になりそうです。


MITのレビューでは
契約上の問題などにも言及されていましたので、
その方面でご興味のある方にも読み応えあるかと思います。



さて、脱線が長くなってしまいましたが、
今日の記事タイトル。

AIを発明者とする出願→Inventor欄には何が書かれているか?

一旦折り畳みます (すみません)

が「小ネタ」的に面白いはず、です。たぶん…
お時間ある方は、記事の続きにどうぞ。




ZDnet(日本語)の記事には
EPの出願番号が記載されているんですよね。

「出願番号:EP 18 275 163
EP3564144A1 FOOD CONTAINER)と

「出願番号:EP 18 275 174
EP3563896A1 DEVICES AND METHODS FOR ATTRACTING ENHANCED ATTENTION)

です。

上記出願番号はEP Register に、
公報番号はEspacenetにリンクを貼りました。


今回、興味本位でInventor欄を確認したところ、
ちょっと面白くて・・・
欧州特許庁(EPO)の意地? みたいなのを感じました。笑


まず
◇Espacenetのデータ上 は 「空欄」




◇公開公報(PDF) では

これは・・・
さすがに初めて見るパターンで、何と訳すのが適切か迷いますが
「発明者名の指定不備が解消していない」
という感じでしょうか。





「AIが発明者であるはずがないのだから、
絶対!発明者名に掲載しない。」という
EPOの意気込み?すら感じますが・・・


MITのレビューには、「AIの名前(愛称?)」が載ってるんです。

Instead of listing a human author on the applications, the inventor was listed as Dabus AI, an AI system that Thaler spent over a decade building.

発明者は Dabus AI と。

EPOから「発明者」とは認められず、
Espacenetや公報には載せてもらえなくても
出願書類/経過書類には名前が書いてあるのかも・・・?


◇経過書類

経過書類は EP Register の方で見ます。
2件とも、概ね似たような経過でして


↑マーカーは酒井がつけました^^
発明者で揉めてるところがピンクです。( ̄∇ ̄)

一番最初の書類は
なぜか、発明者欄が「空欄」なのですよ。

これは単なる想像ですが、発明者欄に何と書こうか決めかねていたのかも。

そして、しばらくして

Deficiency in designation of inventor、
発明者指定の不備 を指摘されて・・・


「発明者はDABUSという名前のAIです。」




担当審査官の方は、
ビックリされたのでしょうか?
それとも
「ついにこの日が来たか。」
という感じだったのか・・・?


何はともあれ、
今後、このような発明も確実に増えていくでしょう。


月末にEPOから「この件についての発表」があるようで、
少し楽しみです。







お問合せはこちら

■ご案内■

0 件のコメント: