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2020/01/09
AIを発明者とする出願→Inventor欄には何が書かれているか?
Franck V.
こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
今週話題になっていた、「ZDnet」のこちら↓の記事(LINK)
海外でも関心が高いようで、
MIT Technology Review でも解説記事を見かけました。
ZDnetと大体同じ・・・なのですが、問題点なども詳しく説明しています。
https://www.technologyreview.com/s/615020/ai-inventor-patent-dabus-intellectual-property-uk-european-patent-office-law/
MIT Technology Reviewの記事だと、
出願人側は「AIが真の発明者と見なされるべき」と
上訴を計画している様子。
AIが特許を所有すべき、と言いたいわけではない。
発明者はAIで所有者は企業、なのだ、と主張するつもりのようです。
そして・・・
今後「AIが生み出した発明」が増えていった場合。
例えば、IBMのWatsonには
何百人、何千人もの技術者が関わっていることは
容易に想像ができますよね。
それでは、WatsonのようなAIが生み出す発明が
「AIの発明ではない。AIに関わった技術者によるものだ」としたら、
関わった人の数、
そう
何百人、何千人もが発明者の資格を得ることになるではないか? と。
・・・うーむ。
それはそれで、ややこしい事になりそうです。
MITのレビューでは
契約上の問題などにも言及されていましたので、
その方面でご興味のある方にも読み応えあるかと思います。
さて、脱線が長くなってしまいましたが、
今日の記事タイトル。
一旦折り畳みます (すみません)
が「小ネタ」的に面白いはず、です。たぶん…
お時間ある方は、記事の続きにどうぞ。
ZDnet(日本語)の記事には
EPの出願番号が記載されているんですよね。
です。
上記出願番号はEP Register に、
公報番号はEspacenetにリンクを貼りました。
今回、興味本位でInventor欄を確認したところ、
ちょっと面白くて・・・
欧州特許庁(EPO)の意地? みたいなのを感じました。笑
まず
◇Espacenetのデータ上 は 「空欄」
◇公開公報(PDF) では
これは・・・
さすがに初めて見るパターンで、何と訳すのが適切か迷いますが
「発明者名の指定不備が解消していない」
という感じでしょうか。
「AIが発明者であるはずがないのだから、
絶対!発明者名に掲載しない。」という
EPOの意気込み?すら感じますが・・・
MITのレビューには、「AIの名前(愛称?)」が載ってるんです。
発明者は Dabus AI と。
EPOから「発明者」とは認められず、
Espacenetや公報には載せてもらえなくても
出願書類/経過書類には名前が書いてあるのかも・・・?
◇経過書類
経過書類は EP Register の方で見ます。
2件とも、概ね似たような経過でして
↑マーカーは酒井がつけました^^
発明者で揉めてるところがピンクです。( ̄∇ ̄)
一番最初の書類は
なぜか、発明者欄が「空欄」なのですよ。
これは単なる想像ですが、発明者欄に何と書こうか決めかねていたのかも。
そして、しばらくして
Deficiency in designation of inventor、
発明者指定の不備 を指摘されて・・・
「発明者はDABUSという名前のAIです。」
担当審査官の方は、
ビックリされたのでしょうか?
それとも
「ついにこの日が来たか。」
という感じだったのか・・・?
何はともあれ、
今後、このような発明も確実に増えていくでしょう。
月末にEPOから「この件についての発表」があるようで、
少し楽しみです。
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