続き物です。
→ 誰もが悩む「調査のやめどき」-侵害予防編(1)
→ 「調査のやめどき」調査の規模と対象-侵害予防編(2)
前回は
- 「調査規模」 と 「調査の対象」 を分けて考えている話と、
- 調査対象の分散 ≒ リスク分散
- 単一の技術領域の中を、FI記号中心、Fターム中心、キーワード中心 と、更に分散させている
- ひとつひとつの検索条件で、適合率を上げる
・・・といった話を書きました。
それで・・・
FI記号 / Fターム / キーワード
と分けている箇所。
分配率の一応の目安とか、イメージみたいなものを書いておきます。
◆ 侵害予防調査なら、なるべく 「FI記号を中心に据える」
FI記号が 「発明主題を中心に付与している」 とされているので、こうしています。
権利範囲が中心になるように検索したい、ということと、
上位概念や、検索側の想定外の記述をピックアップしたい、という主旨で、FI記号を中心に据えてます。
あくまでも自分の場合、ですが、
分配率でいうと、最低50%以上。60~70%程度が、FI記号中心の式で出るように誘導する事が多いです。(とはいえ、実際のテーマだとそうならない・そうできない事も多いので(汗)、気持ちの上での誘導目標、みたいなものです。)
また、ここの比率を80%、90%・・・と上げすぎると、逆に「FI記号では拾えない情報」が取れなくなってくるので、上げすぎないのもリスク分散かな、と。これは他の検索項目でも同じです。
◆ 残りの分配率は、Fタームの状況を見て決めています。
侵害予防調査の場合、Fタームとキーワードは 「FI中心の検索で拾えない情報」を拾うため。漏れ防止の手段として使っています。
パターンとしては、3つありまして、
1) Fm型のFタームがある。
2) Fs型のFタームがある。
3) Fタームがない。または、調査テーマに合う分類項目がない。
自分なりに 「(侵害予防調査の)漏れ防止に使いやすいかな」 と思うのはFm型。
FIで60%検索する、としたら、
Fターム20%、キーワード20%位の件数配分を目安にしています。
これがFs型だと、漏れ防止の効力は弱いかも・・・
「もし使えたら、使ってみてもいいかな~」 程度でしょうか。結構消極的。
使わないケースも多いです。
最後に 「Fタームがない。合う分類がない」。これだともちろん、Fターム0%です。
◆ これを、各領域で配分していきます ♪
既に 「めんどくさい」 系の話になってるとは思うんですが(汗)
これを、昨日の話で言うと
「日傘」 と 「帽子」 、それぞれで配分、
「野菜ジュース」 と 「栄養成分」 も、それぞれで配分、
・・・という要領で、検索式を分散させます。
慣れるまで、ややこしいだろうな~ とは思うものの、
やっぱりここは 「保険」 「リスク商品」 ですので! (微笑)
ではまた~
別窓で登録フォームが開きます
0 件のコメント:
コメントを投稿