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2012/06/04

「調査のやめどき」調査の規模と対象-侵害予防編(2)

photo credit: Lauren Manning via photo pin cc


誰もが悩む「調査のやめどき」-侵害予防編(1) の続きです。


先週は「侵害予防調査は保険のようなもの」 というお話しをしまして、


  • 「かけたい保険の金額 (調査規模)」 は比較的決めやすい。
  • 「保険の内容 (調査範囲)」 は、決めにくい。



ことと、


  • 「保険額(調査規模・件数)」 と 「調査範囲」 を分けて考える。
  • 決めやすい 「調査規模」  から、まず先に決める。
  • 先に決めた「調査規模」 の中で、最良の 「調査範囲」 を取るようにする。



と、いう概要を書きました。

今日は 「調査範囲」 についてです。 (いつもの事ですが「酒井の考え」ですので~!)


調査範囲について ~ 侵害予防調査は、やっぱり「保険商品」


およその保険額(=調査規模・件数) が決まったら、次が調査範囲(=検索条件)です。


まず、一般論と言っても良さそうなのは、

リスクは分散して考えるのが基本

ということです。


すごく単純に言うと、
調査規模が 「1000件分 」取れるとして、


「あるIPCを見ると約1000件になるので、これで終わりです!」
・・・・という調査は、リスクが分散できていない状態。



 侵害予防調査 「リスク分散」 のイメージ 

同じ 「1000件」の調査規模がとれるなら、

「この技術に関連する特許は、Aという領域に存在する可能性が一番高そう。
 他には、Bという領域も考えられるし、可能性は低いが、Cもありそう。」

・・・と捉えて
技術A:600件、技術B:300件、技術C:100件  (←件数は単なる「例」です) 

と、検索範囲/検索条件 を小分けする。
これが 「リスク分散」 のイメージです。


photo credit: Kapungo via photo pin cc


 実際の調査場面で、どうアプローチするか 

リスク分散の方法は、大別して2つありまして、
通常、2つを組み合わせるサーチャーが多いのでは・・・? と思います。


○ ひとつは、技術内容から見たリスク分散。

○ もうひとつは、検索技術でできるリスク分散 です。




技術内容から見たリスク分散

少し前の説明に出てきた、

技術A:600件、技術B:300件、技術C:100件

という要領で、検索範囲を小分けする方法です。


このリスク分散は、技術分野/業界の雰囲気などに基づいて決めていきます。


たとえば下記の例、数字はイメージですが・・・


「紫外線カットできる日傘」 は、
ほぼ「傘」に限定して調査するが、念のため「帽子」を少し見る。
    →  (例)   傘が90%、帽子が10%


「特定のポリフェノールを含む野菜ジュース」  なら、
「非アルコール飲料」を中心に、「栄養成分」を補助的に調査していく。
    →  (例)   飲料が70%、栄養成分が30%


「有料データ配信の暗号化技術」 なら、
暗号技術そのもの、ネットワーク技術、個人認証、課金方法・・・など、
関連技術の幅が広いので、重要度を見ながら調査範囲を分散させる。
    →  (例) 暗号化45%、課金方法30%、個人認証20%、ネットワーク5%


・・・・このように、
「技術分野/業界の雰囲気」をみて、配分を変えます。


もちろん、
検索してみないと件数がわからないケースも多いですし、
最初から、きれいに比率を決められない場合がほとんどです。


検索をスタートする段階では

「 暗号化と、課金方法、個人認証にネットワーク。あと、携帯電話もあるかな・・・?」
    → 技術要素の想定はできている。

「 このテーマだと、暗号化が一番大事で、次が課金方法かな?」
   →  比率はわからないが、大まかな優先順位付けもできている。

といいです。

上記の例に出てきた数字は、一通り検索が終わり、最終的に決まった分配率だと思ってください。




検索技術でできる、リスク分散

技術内容から調査を行う時は、
通常、「技術分類」 か 「キーワード」 を使いますよね?


このとき、同じ 「日傘」 を検索していても

 ・ FI記号を使った場合
 ・ Fタームの場合
 ・ キーワードの場合

で、ヒットする集団が少しずつ違ってきます。
「野菜ジュース」とか「暗号」でもそうです。
 ※ これを 「検索条件の 『期待値』」 といいます。

※ 6/15AM 「期待値」のコマで、それぞれの違いを扱ってます。
    今月中には「テキスト単体」もお出しできる予定です。


期待値の違うものを、組み合わせる。
これが「検索技術でできるリスク分散」です。


たとえば 先ほどの例では
「有料データ通信の暗号化技術」 の調査で、
「暗号化」 の領域が、全体の45%程度でしたが、


この45%の中が、更に

FI記号中心 ・・・ 27%
Fターム中心 ・・・ 9%
キーワード中心 ・・・ 9%

と、分配されているイメージです。



 侵害予防調査の 「やめどき」 というよりは・・・?  



まとめますと、
侵害予防調査は、保険商品とよく似ていて
「予算内で、一番効率の良いリスク対策をしよう」 という調査だと思います。


まず、予算全額を 「ひとつの技術領域」 に投入するより、
様子を見ながら、いくつかの領域に分配する。
これが、技術内容からのリスク対策 です。


そして、検索的にいうと、
枠組みの中で、どれだけヒット率 (適合率) を上げられるか、が大切になってくると思います。



単純に言うと、

同じ500件なら、
ノイズが多い500件より、
ノイズが少なく、目を引く公報の多い500件をとりたい、

という考え方です。


が、一般的には 「ノイズの少ない集合は、漏れが多く」なります。


そこで、 検索結果の期待値が異なるように、


  ・ FI記号中心
  ・ Fターム中心
  ・ キーワード中心

と検索条件を分散させつつ、各集合のヒット率も可能な限り上げておくと、


「ヒット率が高く」 かつ 「お互いの漏れをカバーした集合」 が作りやすくなります。




・・・と、いうわけで、自分が「侵害予防調査」の検索条件を組む場合は、

極端な言い方をすれば、「予算枠の中での、リスク分散と費用対効果」 を、どこまで高められるか・・・もう、そればっかり考えていまして、
(保険商品ですからね~♪)

そこには「予算枠」とか「技術分野の分散」など、いくつも枠組みがあるため、
「やめどき」は、考える事が少なかったのかもしれません。



ちなみに・・・・
情報提供/無効材料系の調査は、また考え方やアプローチがあります。
こちらの方が、やめどきに悩む事が多いかもしれないですね~
このテーマは、また別の機会に!



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