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2日続きの講習・打合せを終えて、今日は長野内勤DAYです。
講習会で、よくご質問をいただく内容に、
「調査の『やめどき』 で、いつも悩んでしまいます。」
というものがあります。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・ ごめんなさい。
私、正直いうと、あまり悩んだ事ないんです。(←え゛?)
もしかしたら、皆さんとは
少しだけ考え方、アプローチが違うのかも・・・?
って気がしてきました。
場面によって、アプローチが変わるので、
今回は 「侵害予防調査」 の場面について。
何回かに分けて書きます。
●侵害予防調査の性質
「性質って "製品販売前などに、特許侵害を未然に防止するため"って事ですよね?」
ええと、それは性質ではなくて 「目的」 ですかね~? (微笑)
この記事では、
・ 他の商品・サービスに例えた 「性質」
・ 検索特性としての「性質」
について、考えてみます。 今日は 「他の商品に例える」話から。
○ 他の商品・サービスに例えた 「性質」
私は、侵害予防調査は 「保険」 と捉えています。
自動車保険、火災保険、スポーツ保険など、
何かの 「リスク」 に備えて、保険をかけるもの、です。
何か(事故・ケガ等) が起こるかもしれない。
起こらないかもしれない。
実際のところ、何もない事の方が多いかもしれませんね。
ちなみに、この保険(=侵害予防調査)
「積み立て」 がきくか?というと・・・
1回の調査は、次の製品に流用しにくい場合も多いので、
基本は 掛け捨て系 の保険かもしれません。
ですが、同一分野で、何度か調査をする事で、
「他社特許情報」 や 「検索手法」 などの、情報蓄積ができます。
ですので、貯蓄性も持っている と考えていいと思います。
次に、自動車保険と大きく違う部分 を説明します。
自動車保険ですと 「対人」「対物」「車両保険」 などと、
起こり得るリスクの種類は、ほぼ特定されています。
でも、
「万が一、事故が起こってしまうとしたら、
どのメーカーの、何色の車 が相手。
運転者の性別と年齢は・・・」
って、そんなものわからない(笑) ですよねー。
万が一の時、スムーズに保険が支払われればそれで良いのですし、
相手の車種を事前に知るとか、意味がないですよね?
では、侵害予防調査 の場合はどうでしょう?
「相手は 『登録特許』 だから、登録特許を全部見れば・・・」 (え゛ーっ!)
・・・・ってわけにもいきません。
ここが自動車保険などと、一番違う部分。
「仮に侵害が発生するとしたら、どの領域に一番リスクがあり得るか。」
と考えて調査していきます。
これが、仮説を立てる(座学講座やってます♪)とか、
調査設計、と言われるものです。
今度は、自動車保険と似ている部分 を説明します。
自動車保険に似ているのは、保険金のかけかた (件数の決め方) です。
たとえば・・・
わかりやすく、こーんな車(↓新車)だったら、
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なんかもう 「車両保険もごっそり掛けていそう!」 ですよね。
特許調査だったら、
・ 社運をかけた、期待の大型商品! これから10年は屋台骨になってくれるはず。
そのためにも、がっつり調査するぞーー!(熱)
的な感じ。
じゃあ、こんな車だったら?
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・・・・対人・対物など必要な保険は掛けるけど、
車両保険は、かけてないかもしれない、って感じです。
※ クラッシックカーなどは、また別ですYO!
特許調査だったら、
・ 半年ごとに少しずつモデルチェンジしている、継続商品。
過去に調査した事あるし、半年後にはまた仕様変更するから、
今回の設計変更部分に絞って、調査しよう。(クール)
みたいな感じ。
この、トーンの違いです。
そうなんですが・・・・
たぶん、皆さん悩まれているかも?と思う、ひとつの要素が
> 自動車保険などと、一番違う部分。
>「仮に侵害が発生するとしたら、どの領域に一番リスクがあり得るか。」
です。
車両保険だったら 「300万円分」 とか 「掛けません」 とか、
比較的、あっさり&キッパリ決められます。
が、
これが特許調査になると、
「この製品が、新車のベンツなのか、10年ものの軽自動車なのか、
そこは、よーーーくわかるんだけど、調査範囲が決めにくい。」
って感じなのかな? と。
私の考え方は、こうです。
・ 「保険額(調査規模・件数)」 と 「調査範囲」 を分けて考える。
・ 決めやすい 「調査規模」 から、まず先に決める。
・ 「調査規模」 の中で、最良の 「調査範囲」 を取るようにする。
長くなったので・・・また来週~!
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