photo credit: Amir Kuckovic via photo pin cc
最近、講習会で「酒井の検索スタイル」を解説させていただくと、
「ちょっと待って!」
「そこ、ANDですか?ORですか?」
ってご質問が、飛んでくるのです。
・・・えっと、この半年だけで、4~5回は同様のご質問があった気がします。
私、はじめのうちは 「あれ?どうしてそこをANDだと思うんだろう?」って思ったんですよね~。
普通、そこはOR演算でしょう! みたいな。
ですが、何度か同様のご質問があって・・・
「んん?私の「普通」は、もしやみんなの「普通」と違うの?」
・・・という気がしてきました。(汗)
そこで 「酒井にとっての『ふつーの検索』」 っていうのを、改めて記事化してみようかな、と。
初級講座で説明している内容の、全公開です。(どちらかというと、箇条書き+文章メインでいきます。)
今日は概論 (目次+α) あたりを書きますね。
特許調査をする、ということをざっと分解すると、このくらいステップがあります。
それで・・・全体を通して言えるのは、
「左寄りの領域は、信頼しつつ疑って使う」 (信頼ベース)
「右寄りの領域は、疑いつつ信頼して使う」 (疑いベース)
っていうのが、速く上達するコツのひとつかなー、って思うのです。 (特に最近)
左・右 というのは、これですね。 → 関連記事「調査の伸びしろ」
何のこっちゃ、わからないかもしれませんが・・・
● たとえば 「特許法に基づいて(左)」 思考する(右)なら、
「特許法」そのものや「定説」は、
安定的に定まっているので、基本、信頼して使う。
# 但し、知識のアップデートや「定説を疑うこと」も必要ですよ!
「思考する」部分は、検索だと「仮説構成」あたりになります。
ここは、なるべく多くの可能性を考えるべきだし、そうします。
けれど「考えた事が絶対」 ではないですよね?
・ 仮説を考えたけれど、実際はそんな特許存在しなかった とか、
・ 仮説の掘り下げが足りなくて、調査範囲の設定が狭くなった
などなど・・・右側&思考系って、絶対的正解は存在しません。
実務上でできるのは改良・改善がメイン。
「これでいいや」「これで絶対」 と思うと、改善は生まれにくいです(少なくとも私はそう)
でも、一箇所の改良ばかりに集中すると、実務が進みません。(汗)
だから 「基本、一度は自分の考えを疑う。ある程度改善できたら、信頼して先に進む」 って感じなんだな、と思うのですね。
あと、ベーシックな特許調査なら 「常に疑ってかかりたい箇所」 とか、
「そこは、信頼してさっさと進んだ方がいい箇所」 って、大体決まっていたりもします。
(そのあたりのお話は、また順次!)
連載お楽しみに!
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