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2017/03/13
[備忘録]「国立国会図書館」デジタルコレクション豆知識。
先週「寄り道女王」の末にお邪魔しました、
国立国会図書館・関西館。
ビジネスユーザーによる、
国立国会図書館デジタルコレクションの利用に関する会議に
参加させて頂きました。
会議資料として、関西館の方がご教示くださった「デジタルコレクションの概要」は、
今後、調査業務の参考になりそうでしたので、
備忘録として、記録しておきたいと思います。
(折りたたみます)
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/
※以下、図版は
デジタルコレクションのパンフレットから引用。
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/dlib/project/pdf/digitized_contents.pdf
下線等は酒井が追加したものです。
まず・・・デジタルコレクションの利用方法には3種類あります。
ネット公開 = インターネット経由で、自分のPCやスマホから見れる
図書館送信 = 書名等の検索はインターネットで可能。
閲覧は「送信参加館」の端末から。(複写依頼もOK!)
NDL館内のみ = 書名等の検索はインターネットで可能。
閲覧等は東京・関西の国立国会図書館内に限定。
つまり、
「デジタルコレクションを検索し、
書名などは確認できたとしても、
図書館送信だと、最寄りの参加館でなければ閲覧できない。
NDL館内のみだったら、国会図書館の端末で利用。
という流れになります。
また、私たち知財系ユーザーがデジタルコレクションを利用する場面を考えると、
先行資料としての「図書」「雑誌・論文」が中心になるかと思います。
が
図書は新しいもの、収録されていないんです。
これ、うっすらとしか認識しておらず、結構ビックリしました。
デジタルコレクションにあるのは
昭和43年までに受け入れた本、なんですって。
また、ネット公開率はちょっと低めの約1/3。
図書館送信率が5割強なので、
調査作業のイメージとしては「参加図書館の端末を借りて、古ーーーい本の画像データを閲覧」というケースが多くなりそうな気がします。
雑誌、論文も現時点ではネット公開率は低く、
目次検索をしたら、近くの送信参加館に出向く流れになりそうです。
嬉しい情報として「今後、科学技術分野の比較的新しい雑誌等については、デジタル化の実施を進めていく方向」というお話がありました。
以上、「図書」「雑誌・論文」の収録状況・提供状況を総合すると、
現状では、先行資料調査に使うのは難しいかな?
という気がします。
まず、収録が古めなので
どうしたって、技術分野は限定されそうですよね。
また、図書館送信で閲覧するような状況だと、
「先行例の大量手めくり」のような探し方は難しいかもしれません。
ですが、論文等に記載されていた「古めの参考資料」が
どこの図書館にもなくて、
「書名・ページ数はわかっているんだけど・・・!」という状況ならば、
国会図書館デジタルコレクションにあたってみる価値、
あるのではないか?という気がしています。
今後のコレクション拡充、サービス改良に期待したいところです(^^)
そうそう、
仕事にはあまり関係しませんが
古典籍資料は、ネット公開率が非常に高いのです。図書などとは全く様子が違います。
やはり、著作権や商業出版との関係が大きく影響しているのですね。。
官報も100%ネット公開!
但し、昭和27年発行分までです。
最近のまで全部見れてもよさそう・・・なんですけどね。笑
話は変わりまして
少し前にニュースとなっていた
「著作権法改正と書籍全文検索」の話題。
これ、どうなんでしょう・・・?と、お尋ねしてみたところ、
国会図書館としてのコメントは、難しい段階ですが、と微笑みつつも
「従来から、十分OCRで読み取れるような解像度で
スキャンは行なってきています」
と、教えてくださいました。
・・・ちょっとだけ楽しみ♪
最後に余談。
これは原村図書館・入り口の自動ドア。(来訪者全員が通過する扉)
人口1万人未満の自治体だというのに、
原村図書館は、送信参加館になっているんですよ。案内もバッチリ。
ありがたいことです。
みなさまのお近くに送信参加館はありそうですか?
案内ポスターなどは、見かけられた事、ありますか?
今度、図書館に行かれる機会には、
ちょっと気に掛けて頂くと、発見があるかもです!
今回、関西館に伺って、
以前よりはかなり!デジタルコレクションの特徴が掴めた気がするので、
便利な使い方、面白い使い方など
編み出していきたいな、と思っております。
この場をお借りして
関西館のみなさま、ありがとうございました!
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