(1)(2)の続きです。
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試し検索をスムーズに行う目的で
「50文字要約」をする。
そのためには・・・?
を、続きもので書いています。
この記事は3話目「チューニング」がテーマです。
突然ですが、人間の認知的な話をさせてください。
人間って、どのような条件が揃ったときに
「おっ♪ 検索、うまくいってるな!」
って感じるのでしょうね。
(特許情報の場合で、です。)
例があった方がわかりやすいと思うので、
「デジタルカメラの先行例調査」で考えてみます。
※折り畳みます。
現在(2018年)、デジタルカメラについて調べるなら?
デジタルカメラの公報って、当たり前にたくさんありますよね!
CCDや、記憶媒体を使っているのも当たり前です。
「撮影したらWifiでクラウドに飛ばせる」とか
「カメラ単体でインスタグラムに投稿できる」
「よい表情の瞬間に自動でシャッターを切ってくれる」
みたいなのが、
今どきのカメラの発明だったりしませんか?
(・・・かなり、想像で書いておりますが^^;)
たとえば
「撮影したらWifiでクラウドに飛ばせるデジカメ」
を探したいのに、
単なるデジタルカメラ、
単なる「レンズ+CCD+記録媒体」
みたいな公報がたくさん出てきたら、
「何か違うな。。絞り切れてないな」
って印象を受けるのではないでしょうか?
30年前(1988年)の時点で、デジタルカメラについて調べていたなら?
カメラといえば、一般的にはフィルムカメラ。
「写ルンです」も大人気だったかも!?
レンズとCCDと、記録媒体を組み合わせたカメラ。
30年前はちょうど製品が出始めた時期だったそうです。
普及はもう少し先、1990年代半ばだったでしょうか・・・?
30年前ですと、
単なるデジタルカメラ、
単なる「レンズ+CCD+記録媒体」
の公報も数が少ないはずで、
そのような仕事に関わっていたら、
どれも、チェックや分析の対象になったのでは・・・? と思われます。
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上記の2つの話、
同じような情報なのに、
「すごい情報」に見えたり、
「当たり前。ありきたり」に見えたりする、って事なのですけど、
それを決めている要素は
・先行例はほとんどない / たくさんある
・技術が立上り直後 / 技術が成熟している
といった事柄で、
技術に対する認識、とも連動しやすいです。
・・・という事は?
「試し検索」を行う際も
当たり前で、教科書にも書いてありそうな公報、ではなくて、
調査対象の技術にもっとマッチングした公報が出てくると
「当たっている」とも思えるし、
「この方向性で調査を進めてよさそう」と、判断しやすくなります。
そのように検索するため、に行っているのが、
「発行済公報数」に合わせたチューニングです。
簡単にいうと、
発行済公報数が少なかったら → 要約を短く。場合によっては単語で。
発行済公報数が多かったら → 要約を長く。公知技術と区別できるように。
という調整をすると、
試し検索、うまくいきやすいです。
多い/少ない は、
何件以上/以下 というものではないので・・・
自分の感覚で、長い要約/短い要約/単語、と、試してみるのがおすすめです。
それでは。^^
【「50文字要約」目次】
「50文字要約」のはなし (1) 整理するため?
「50文字要約」のはなし (2) 最短距離で
「50文字要約」のはなし (3) 検索しやすくチューニング ※この記事
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