昨日の記事の続き、かつ
金曜日のお遊び記事です。
テスラ社発明者さん達の、人間模様的な何か。(!?)
記事を折り畳みますー!
昨日の記事で、
「えーー?テスラの車って工程数少ないらしいのに
どうして、量産に手間取ってるんだろう?」
と、特許を検索してみたのですが、
その際、副産物で
発明者のデータがとれていました。
あ。集計には
特許向けのシンプルな集計ソフトを愛用しております。
集計画面はこんな感じ。
これはテスラの発明者別・出願件数多い順 です。
「件数」からプルダウンのように出ているのは、
内訳データ、といいます。(このソフトの場合ね!)
この集計の場合は「該当52件に含まれている出願年」になってます。
それで・・・
私、気がついてしまいました。
「あれ?」
「この人、テスラで一番出願件数が多いのに、
出願時期は2007-2012の 約6年間だ。。」
「つまり、最近は出願に関わっていないのね?」
「すごーーく偉くなって、現場を離れたのか。
はたまた、よその会社に移ったのか・・・」
はい、妄想です。
でも考え始めると、面白くて止まりません。(←おーい?
出願件数・上位3人だけ、動きをチェックしてみます。
第3位 Franz Von Holzhausen さん (件数:34ファミリー)
この方は・・・
ヒットした出願は、ほとんど全部が米国意匠特許でした。
ほぼ間違いなく、デザイナーさんですね!
出願時期は2012-2016。
まだテスラに在籍されていそうな・・・気がします。
それでね。
2008年に1件だけ、General Motors から出願がありました。
こういう感じの。(USD563835)
GM時代は出願1件だけだった、ということで・・・
この方は「テスラに移って大活躍」なのかな、と。
意匠出願が 社内で最も多いこともあり、
チーフデザイナー的なお仕事をされているのかも・・・?と想像してしまいます。
お名前も、なんかカッコいいですよねー!
フォン・ホルツハウゼン だよ? (←そこなの?笑
と、思ったら・・・
かなり有名な方みたい。
英語版のWikipediaに 略歴が掲載されていました。
Frank von Holzhausen (Wikipedia (en))
今年50才。
フォルクスワーゲン → マツダ → GM → テスラ と
一貫して自動車デザインを手がけている方のようです。
おほん。
次の方にまいります。
第2位 Scott Ira Kohnさん (件数:42ファミリー)
この方の出願時期は・・・2007-2014年です。
出願内容は バッテリー周辺の熱対策 とか、圧力緩和とかが中心。
また、テスラ以外での出願は見当たらず。
特徴的な動きが検出できないことから
「ごく普通の発明者」の印象が強かったです。
第1位 Weston Arthur Hermann さん (件数:52ファミリー)
この方はですね・・・
冒頭にも書いたように、出願件数はテスラで最多。
それなのに 出願時期は2007-2012なのです。
現在も在籍されているのかどうか、
ちょっと謎な感じがします。
出願内容はリチウムイオン電池周辺。
第2位のKohnさんと、連名の出願もとても多いです。
改めて「発明者名だけ」で検索してみると
2012年以降、Quantumscapeから出願をしています。
クアンタムスケープ、というのは
カリフォルニア州にある 電池技術の会社。
そして・・・今週のニュースはこれ。(2018/06/26)
↓
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/00689/
それでね。
特許情報を見る限り、ではありますが
ヘルマン氏(で合ってるかな?)
クアンタムスケープに移ってから、
スタンフォード大学出身?の研究者との共同発明が何件かあり、
テスラにいたときと同様、
バッテリーの熱対策とか、
あと、蓄電池の充電効率の向上などを、研究している模様。
キーマンと思われる人たちも
GMから来たり、
クアンタムスケープに移ったり。
アメリカの新興企業って、
なんというか、想像通りだな、と思う金曜日なのでした。
それでは
よい週末を!
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