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おはようございます。酒井です。
前の記事では、
にゃおううう!JICSTシソーラスのWeb版がなくなってるー!! ← JDreamIIIにログインしたら、高機能版が見れるんだけども。
— 酒井美里さん (@s_misato) 2013年4月30日
・・・と叫びを上げておりましたが、
※ ちなみに結論は 「J-GLOBAL で見たら、だいたいOK」 なり。
みなさーん、
シソーラス、ってわかりますかーー?
「シソーラスと辞書の違い」 はどうでしょう?
・・・特許のデータベースだと、
「シソーラス」や「辞書」を使わない製品も多いので、
なじみのない方もいらっしゃるかも? なんて思ったんですよね~。
というわけで、
記事の続きは「用語解説」です。 特許以外の話も少しだけあります。
◆ 「シソーラス」 って何?
シソーラスとは、類語辞典の一種 です。
複数の同義語・類義語をまとめた(グルーピングした)もので、
かつ、グループの中には代表が決められています。
「代表が決められていること」、がシソーラスの特徴のひとつです。
下図は、J-GLOBALのシソーラスマップで「眼鏡」を表示した例。
※ ↑図はクリックで拡大します。
上の図だと、中央部に「眼鏡」とあり、
異表記に 「めがね、メガネ、目がね・・・・」等が挙げられてます。
この中で、グループ代表の表現(統制語)は 「眼鏡」
残りの同義語・異表記は、被統制語、っていいます。
シソーラス機能のあるデータベースって、
グループ代表(統制語)の「眼鏡」、で調べると、
関連語の 「メガネ、めがね、目がね・・・」 も、
まとめてヒットするように作られています。
つまり、
同義語・類義語・異表記の洗い出しにかける時間が、
ぐっと短縮されるメリットがある、
ってことですYO!
・・・では、統制語を無視して 「めがね」 などと検索した場合は?
決して「間違い」というわけではないのですが、
せっかくシソーラスがあるのに、勿体ないな~(´・ω・`)
って事になりますよね。
ですので、
シソーラスが設定されているデータベースを使うなら、
事前にシソーラスを確認しておく。これ、本当に大事です!
◆ シソーラスは辞書じゃないの?どこが違うの?
特許データベースでは、シソーラスという呼び名ではなくて、
「同義語辞書」を持っている製品もありますね。
同義語辞書も、同義語・類義語・異表記をグルーピングしていますが、
シソーラスとの違いは
「代表(統制語)」が決まっているか、否かです。
シソーラス構造でないもので検索すると、
めがねの関連語 → 眼鏡、メガネ・・・
眼鏡の関連語 → めがね、メガネ・・・
という感じに、
「代表(統制語)を指定しなくても、
関連語が候補として表示される」 という結果になります。
◆ 「いまどき」の検索用辞書 ~ Googleの辞書はここがすごい
Googleの検索は、裏側で「同義語システム」が動いてます。
これ、かなり優秀なんですよ。
# 特許検索にも欲しくなるくらい・・・笑
ご興味のある方には、こちらの記事がおすすめです。
↓↓
Googleって、字種違いの単語についての知識を、
Web などの大量のデータから自動で学習させて、
辞書を自動生成させてるようなんですね。
◆ 最後に、ちょっこっと注意点。
辞書やシソーラスを使う際の注意点を、ちょっとだけ。
当たり前の事ですが、
「過信しすぎないこと」 これ、大事です。
調査に使いたい・使うべき語が、
辞書やシソーラスのグルーピングからはずれている事って、
珍しくはありませんので・・・
「漏れなく検索したい」 という場面であれば、
「シソーラス(辞書)から、大事な言葉が漏れてない?」 を、
しっかり確認されると、いいと思いますよー。
それでは!
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