こんにちは。特許検索の話は久しぶりのような気がしてきた・・・酒井です。
(そうでもないかな)
この間、最新版が出ました
欧州特許庁の Patent Information News
→ 2017/03号 PDF版(英文)はこちら。
毎号ひとつは必ず!と言い切れるほど、
検索に役立つ情報が載っています。
でも「英語で解読はちょっと・・・」という皆様は (私もですー!)
発行からしばらく待つと、
ワイゼル様のWebサイトに、和訳版が掲載されます。
2017/02号(和訳)の、私の注目記事はこちら。↓
(http://www.wisel.co.jp/epidos/pdf/PINews-17-02.pdf)
Global Patent Index(GPI)は、私も以前から使っていますが
「権利移転」の検索は経験がありませんでしたので
2017/02号に掲載された例題(BASFの2017第一四半期)を、
そのまま試して、ヒット状況などを確認してみる事にしました。
※折り畳みます。
以下、和訳文(http://www.wisel.co.jp/epidos/pdf/PINews-17-02.pdf) からの引用を交えてお送りします。
・・・が
(DFE [201701, 201703] and APP =BASF)
・・・は
(EVD[201701,201703]with EVOW =BASF)
となり、
実際に検索した結果がこちら↓。
・・・って、2594レコードありますね。
件数が少なそうな
特許権が移転したもの(EVOW = BASF)だけを検索してみますと
260レコード になりました。
この260件、一覧表示させてみると
案外「Applicant = BASF」のレコードが多く。
米国の宣言書等のタイミングが
ちょっと遅かったのか・・・?という感じがいたします。
これでは「本当に特許権が移転したもの」を把握しにくいので
統計機能を使ってみました。
チェックマークを入れたのが「BASF以外の出願人」です。
統計表にチェックマークを入れると
自動的に、下記のような「出願人検索」の条件が生成されますので
これをコピーして・・・
先ほどの検索式に合体させると↓↓
他の出願人からBASFに権利が移転した(らしき)もの、に
絞り込まれた集合ができました。
一番上、AU2004203785のリーガルステータスを確認。
確かに「Grantの前に権利移転」となっています。
これ、面白いですねーー!! (←そう?)
・・・というか、
こういう事ができるの、初めて知りました。
ずっとユーザーだったのに、
宝の持ち腐れとは、このことです。(恥)
GPIマニュアル、ちゃんと読まなくちゃですねぇ。。
また、和訳文(http://www.wisel.co.jp/epidos/pdf/PINews-17-02.pdf)によると
この注意点も、かなり重要かと。
何かと応用できそうな検索例。
とても勉強になりました。
それでは!
元の記事はこちら
[US]AirPodsの意匠? 鴻海からAppleへの米国権利移転。
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