おはようございます。サーチャーの酒井美里です。
今朝は「小ネタ」をひとつ。
米国の特許は、
個人から会社へ、また会社から会社へと
権利譲渡される事が珍しくありません。
米国特許庁(USPTO)では、譲渡情報を検索するためのデータベース
Assignments on the Web
も提供しています。
この記事の小ネタは、Assignments on the Webから
「Air Pods関連」っぽい特許の譲渡、です。
Air Podsとは、冒頭の画像にもありました こちら。
Apple社の販売する、Bluetooth接続のイヤホンですね。
最近、鴻海からAppleに譲渡された特許があって、
経過情報などの点で、個人的には「面白いなぁ」と思ったので、
メモ的にご紹介します。
少し長くなりますので、折り畳みますね。
ご興味ある方は「記事の続き」からどうぞ。
まずは譲渡された特許
Design Patent (米国意匠特許)
USD652823 (リンク先:Google Patents)
鴻海→Apple に譲渡
Patent Application (米国特許出願)
US20120275635 (リンク先:Google Patents)
鴻海→Apple に譲渡
譲渡データベースでは、通常下記のように
・譲渡人
・譲受人
・対象の特許番号
・譲渡の日付
などが記載されています。
画像右上のPDFマークのアイコンを開くと・・・
(→検索結果を開く)
ん・・・? One Dollar ($1.00) ?
(黄色マーカーは筆者が追記しました)
ざっと見た限りですが、
・・・といった事も書かれています。
実は前出の特許のうち、
US20120275635 は、
2014年3月にNotice of Allowance(特許許可通知)が出ているのに、
約4ヶ月後にAbondonment(放棄)しているのです。
USD652823 は現在も権利有効です。
ですので、
書類に書かれている番号だけでいうと、
「実質的には 意匠が権利移転された」
と言っていいのでは?と思うのですが、
すでに放棄している出願をわざわざ移転するのって、
なんか、引っかかるんですよね。。。 (←個人の感想です)
今後もし、特許関連の報道で
「AirPods」が話題になったら
「あの移転特許が!」って、ニヤニヤする日が来るかも?しれませんね。
関連記事はこちら
□試してみました→Global Patent Indexで誰が何を所有しているか検索する
□米国特許庁の譲渡情報DB「Assignment on the Web」の新機能
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