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2018/11/20

[US]AirPodsの意匠? 鴻海からAppleへの米国権利移転。



おはようございます。サーチャーの酒井美里です。
今朝は「小ネタ」をひとつ。

米国の特許は、
個人から会社へ、また会社から会社へと
権利譲渡される事が珍しくありません。

米国特許庁(USPTO)では、譲渡情報を検索するためのデータベース

Assignments on the Web

も提供しています。

この記事の小ネタは、Assignments on the Webから
「Air Pods関連」っぽい特許の譲渡、です。

Air Podsとは、冒頭の画像にもありました こちら。

Apple社の販売する、Bluetooth接続のイヤホンですね。


最近、鴻海からAppleに譲渡された特許があって、
経過情報などの点で、個人的には「面白いなぁ」と思ったので、
メモ的にご紹介します。

少し長くなりますので、折り畳みますね。
ご興味ある方は「記事の続き」からどうぞ。





まずは譲渡された特許
2件あります。ほぼ同内容です。

Design Patent (米国意匠特許)
USD652823 (リンク先:Google Patents)
鴻海→Apple に譲渡






Patent Application (米国特許出願)
US20120275635 (リンク先:Google Patents)
鴻海→Apple に譲渡






譲渡データベースでは、通常下記のように
・譲渡人
・譲受人
・対象の特許番号
・譲渡の日付
などが記載されています。

画像右上のPDFマークのアイコンを開くと・・・


(→検索結果を開く)



ん・・・? One Dollar ($1.00) ?
(黄色マーカーは筆者が追記しました)




ざっと見た限りですが、

・世界各地で過去、現在および将来のすべての損害賠償を請求する権利を含めて譲渡

・別紙Aに記載の特許と(※これは上記の2件のこと)
・別紙Aに記載の特許に関連する 非仮出願、継続(継続、分割、または継続中の一部)出願、再発行、延長、譲渡を含む

・・・といった事も書かれています。


実は前出の特許のうち、
US20120275635 は、
2014年3月にNotice of Allowance(特許許可通知)が出ているのに、
約4ヶ月後にAbondonment(放棄)しているのです。

USD652823 は現在も権利有効です。


ですので、
書類に書かれている番号だけでいうと、

「実質的には 意匠が権利移転された」

と言っていいのでは?と思うのですが、

すでに放棄している出願をわざわざ移転するのって、
なんか、引っかかるんですよね。。。 (←個人の感想です)


今後もし、特許関連の報道で
「AirPods」が話題になったら
「あの移転特許が!」って、ニヤニヤする日が来るかも?しれませんね。


関連記事はこちら
試してみました→Global Patent Indexで誰が何を所有しているか検索する
米国特許庁の譲渡情報DB「Assignment on the Web」の新機能


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