ヘッダーメニュー

News

◆講習会の受付について
 → 2018年度出張講習 受付状況 new 
   2018年度出張講習は受付を終了いたしました。(2018/5/7現在)
   どなたでも受講いただける、一般募集の講座です。

酒井出没予報
  → 8月の出没予報   → 9月の出没予報 new

弊社サービスのご案内はこちら
 → http://blog.1smartworks.com/2012/05/blog-post.html


2018/08/01

[検索メモ] 「検索漏れ」に対する3つの考え方



こんにちは!サーチャーの酒井です。

「検索漏れ。」
なんだか ドキリ、とする言葉だな、と感じるのは
きっと、私だけではないと思います。

先日、調査打合せの際に、
「検索漏れ」に対する質問を頂きました。


「検索漏れ」をなくすことはできる、と考えていますか?
なくせないとすれば「検索漏れを防ぐ」事に対して、どのように考えていますか?

・・・というもの。

私は・・・
検索漏れはゼロにはできない。
100%網羅した検索は不可能。
と考えています。

ですので、最初の質問の答えは 「いいえ」 です。

※少し長くなりそうなので、折り畳みます。




まず最初に。

厳密にいうと
「数千万件の特許データの中に、当たり公報が何件あるのか?を予め知るのは不可能」です。知る事ができるとしたら、それって「網羅率100%の集合が作れる」ということですものね。

ですので、網羅率(下図ではヒット率と表現)とは
仮想的なものと考えて頂きたいのですが


まず、網羅率(ヒット率)を上げる話。
縦軸がヒット率だとして

あくまでも私の感覚ですが、
ヒット率90%辺りまでは、
短時間で、簡単に上げる事ができます!
(立ち上がりが早いイメージです。)


でもそこから先は、
微調整を繰り返しながらも、
じわじわ・・・としかヒット率が上がりません。

しかも、どんなに微調整しても、
「100%」はないです。98とか99が上限、という感じ。



これに対して集合の件数。
下図では「ヒット件数」と書いています。
検索でヒットする総件数とか、母集団と思ってください。

こちらは90%を越えた先、
微調整を繰り返すと、飛躍的に増えていきます。

たとえば・・・
「仮想的なヒット公報」が1000件あるとすると、

1000件の 1%は =  10件、ですよね。


そして、ヒット率を1%上げるとき、
言い換えると「新しいヒット公報を10件見つける」ために、
「母集団の件数が300件増える」、といった現象が起こります。

一般的に、グラフ上で右にいくほど、
母集団は飛躍的に大きくなっていきます。


そうすると・・・
記事タイトル「検索漏れに対する3つの考え方」ですが

まず、ある程度の漏れを許容するか/しないか。
ここで大きく2つに分かれます。



・どこまで行っても100%にはならないのだから、
検索漏れは論外、だとしても
ヒット率を追求しすぎ・母集団を大きくし過ぎるのは、
調査の所要時間やコストパフォーマンスの点で問題がある。
ある程度の漏れを許容し、
検索漏れについては、別の観点※からカバーする。
  ※たとえば、故意侵害ではない旨を主張できるよう準備、など。

という考え方と、

・実際に他社公報等で特有の言い回し、特有の表現を発見したら
可能な限り、すべて検索に取り入れる。
母集団が大きくなるのはやむを得ない、と考え、
なるべく100%に近づけた調査を目指す。

という考え方。
実はこれ、両方「あり」です。

私が出会った多くのケースを平均すると、
業種の差があるようでして、
電気・機械・ソフトウェアは「漏れを許容」
化学系は「なるべく100%」という考え方が多いように見受けられます。


そして・・・その折衷?案。
どちらかといえば「なるべく100%派」ではあるのですが、

・なるべく100%を目指したい。
しかし、頑張っても100%にはならない事も、
100%を目指す過程で、母集団が極端に大きくなる可能性も理解している。
それでも、検索技術で何とか増加率を抑えつつ
 100%に近づけられませんか?

というもの。

よくわかります!その気持ち!


たとえば・・・

目についた他社の明細書表現を
やみくもに検索式に加えていったら、
確かにヒット率は上がったが
不要な公報も 5000件増えてしまった。(!!!)

という検索と、

目に付いた他社の明細書表現を、
検索方法を工夫しながら取り入れる事によって、
新たな要注意公報を発見しつつも、
母集団全体では 1500件の増加に抑えることができた。

という検索の違い、という感じでしょうか。



母集団件数が増える、ということは、
公報抽出まで丸ごと外注する場合、
ノイズの分まで、外注費を支払うことになりますし、

では社内で・・・というと、
社内技術者の工数を確実に消費してしまいます。
(どちらも、理想的とは言えないですよね)





「検索漏れは論外。でも時間とコストがかかり過ぎるのもNG」な方も、

「できれば100%を目指したい。
 ある程度母集団が大きくなるのは許容できるが、
 できれば、ノイズの増加を抑えてほしい。」という方も、


検索のご相談、お待ちしております!


今日は大阪で調査講習。
みなさま
よい1日を!






「特許調査依頼」をご検討中の皆さま
調査のお問合せはこちらのフォームまたは
お電話 0266-79-6709 で。

8月の出張予定 打合せ日程のご参考に。




講習DVDが出ました(日本パテントデータサービス

JPDS知財研修用DVD Vol.1 プロモーション

JPDS知財研修用DVD Vol.1 「仕事に活かす特許情報の収集-これだけは知っておいてほしいこと-」(酒井美里講師)のプロモーション動画です。





別窓で登録フォームが開きます
連絡板 ■
酒井美里プロフィール
少しずつ増えてます → 検索コラム集目次
代行特許調査のお問い合せはこちらからどうぞ
●  講習テキストの販売を始めました。
採用情報 はこちらから。よろしくお願いいたします。
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。 

特許調査入門―改訂版



Amazon
発明推進協会

0 件のコメント: