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2014/06/20
特許情報分析の手順と「世界地図な話」 (Q&A)
Cool Globes Chicago Museum Campus | Flickr - CC
おはようございます、酒井です。
1つ前の記事で 「自分のキャラをやりきる」宣言 (注:雑記系です。)しましたら、何となく肩の力が抜けたみたいで。
最近「それは、かなり残念かな」って思った事、遠慮なく書いてみます。
ジャンル的には、特許情報分析の手順というのか・・・
いえ、もっと広い枠組みで 「仕事の組立て」 になるかもしれません。
状況としては、おおよそこんな感じ。
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・ ある製品を作っているメーカー
・ 今までと異なる事業分野への参入を模索している。
・ 大まかな参入分野の候補は、いくつか挙がっている。
・ 参入分野の候補は「全く経験のない分野」「様子もわからない」
・ その分野で「具体的にどんな製品で参入」は、決まっていない。
・ そこで、候補分野の特許公報(公開)を技術者が全部読んだ上で、
参入製品を決めようとしている。公報は数千件規模
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記事の続きから、ちょっと辛口?毒舌? になります。
ひさしぶりの黒サカイ登場です。
・・・というようなお話を伺いまして。
「・・・・めっちゃ時間の無駄ですね。」 と言ってしまった、酒井です。(^^;
さて問題です。
どこが「時間の無駄!」って思ったんでしょう?
シンキングタイムでございます~☆
【答】
参入分野の候補は「全く経験のない分野」で「様子もわからない」し、
「具体的にどんな製品で参入」するかも、決まっていない。
要するに、全く状況がわかっていない (っぽい) のに、
数千件の公報をいきなり読むのって、無駄じゃないですかねー?
・・・って思ったんです。
ご相談にお越しの方にも、以下のお話をしました。
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それってたとえば、
自分が今、地球上のどこにいるか、わからない状態みたいなもの、ですよね?
アジアの中緯度なのか
China-6304 - Bai Ta | Flickr - CC
南極に近いのか。それすらもわからない状態。
Triangle | Flickr - CC
その状況で 「新商品を参入の方向を決めよう!」っていうのは
「今、どこにいるかはわからないけど、
近くに有名な観光地があったら、楽しそうだから見に行こうぜ?」
って言っているような状況に思えます。
それ下手したら、砂漠で迷子になって死にそうですよ?
※ 公報を読み疲れて行き倒れ、的な。(汗
私だったら、
・ まず、自分の現在地を確認します。
地球上の位置を確認する、GPSみたいなイメージです。
具体的には非特許情報がこれにあたります。
Geocaching | Flickr - CC
そうですね・・・注目分野の生産統計などは見たいですよね。
検討中の「分野の候補」が、成長市場なのか?縮小傾向なのか?
世界ではどの地域に有力メーカーがあるか?
日本ではどんな企業が参入しているか・・・・ など、業界状況を知りたいです!
・ 次に、特許の大まかな状況を確認します。
GPSで現在地がわかったら、地域別の「観光ガイドブック」を見て、めぼしい観光地を探すようなイメージの進め方がオススメです。
具体的には「特許のマクロ解析」が、この段階にあたります。
地球の歩き方 | Flickr - CC
技術分類を見れば、未知の分野であっても製品構造などの見当がつきますし、
分類別に統計をとると、出願のボリュームゾーンがわかります。
更に、カテゴリー毎に出願人統計をとれば、
少数企業の寡占なのか、多数の参入があるのかもわかります。
これ、非特許情報と照合すれば、より精度上がりますよね。
もし公報を1件1件読むのでしたら、
GPS(非特許情報) と 地球の歩き方(特許のマクロ解析の結果) から、
激戦区 / ニッチな領域 / 自社技術が生かせそうな分野、の見当をつけて、
特に気になる領域を優先して読んだ方が、
時間的な効率は良いかもしれませんね!
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なーんて、お話をさせて頂きました。
もちろん、
若手技術者のトレーニングを兼ねて、
「アイデアを出させる練習をしながら、公報をたくさん読ませる」
といった、育成目的であれば
いきなり公報を読むのも 「アリ」 かもしれませんね☆
今日はもう金曜日。
よい一日を。
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