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2017/02/20

中国特許・実案のCPC付与率を調べてみました。(2000年以降)



EP+US+CN、といった、
「中国特許を含めた海外調査」が続いています。(現在進行形)

「中国調査とCPC」といえば
以前からの知識 + データを見ていての実感 で、
次のような感覚を持っておりました。

・「特許」には、それなりにCPCが付与されている。

・従来から、EP、USなど「CPCを採用している国」がファミリーに含まれていれば、DOCDB上でCPCがつく仕組み。(DOCDBはファミリー単位管理なので)

・10年ほど前のデータで「中国特許へのECLA※付与は40%程度」というのがあった。
最近は中国特許出願が増加しており、その分中国単独出願も増え、CPC付与率は下がっていそう・・・と、あくまでもこれは体感。

・「実用新案」は殆どが中国単独出願なので、あまりCPCはついていない。

・・・という感じなのですが、

近頃「中国も含めて調査」が続いたので、
「この感覚、本当に正確なのか確かめておかないと・・・!」

と思いまして、つい先ほど、2000年以降を”ざくざく”と検索してみました。

中国公開特許と
中国実用新案

で調べております。
結果は記事の続きからどうぞ。







調査方法
データベース|JPNET 海外版
調査期間|2000年-2016年公報発行分(1年単位で調査)
検索の概要|
1)PD=2000*  (2000年に公開)
2)CPC=A* + B* + C* + D* + E* + F* + G* + H* + Y*
3)1 and 2    (2000年公開 × いずれかのCPCを持っている)

この方法で検索し、集計してみました。

結果。

冒頭の感覚は、ほぼ正確でした。まずはちょっと安心。(ほっ。。。


公開特許。
CPC付与率はジリジリと下がっています。
やはり、出願件数が増えている(≓ファミリーのある率が下がっている?)影響かもしれませんね。



年によって付与率の上下動はありますが、
昨年2016年は、なぜか急激に下がって15.9%
        ↑
私、ここだけは意外でした。結構下がってるー!

2000-2016を平均すると、34.0%でした。



そして実用新案。
右側、付与率の軸が特許とはもう、全然違っています。




上記期間を平均すると、CPC付与率は4.6%でした。
感覚通りではありましたが、やっぱり「実用新案だと、CPCは殆ど付与されていない」って思ったほうがよさそうですよね。


お使いのデータベースによって、多少の差は出そうですが、
DOCDB由来のデータを収録するタイプでしたら、
概ね上記と同傾向になるのでは・・・? と思われます。

何かのご参考になりましたら。




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