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2018/07/30

[検索メモ] キリル文字には気をつけろ!?の巻



こんにちは!サーチャーの酒井です。

先日「ユーラシア特許/ベラルーシ特許」の検索をお預かりしました。
その際「現地表記はやっぱり無視できないな」「キリル文字って不思議。。」と思ったので、その事を書いてみます。


例題はフランスのサンゴバン社。ガラスメーカーです。

私の中で サンゴバン(Saint-Gobain) といえば、
元々はフランスの王立鏡面ガラス製作所。

ベルサイユ宮殿「鏡の間」の鏡を作ったり、


ルーブル美術館のガラスを作っていたり。

個人的には「かなり素敵」なイメージです。サンゴバン。


一般的?な工業用素材も作っています。これは自動車用かな。


・・・はっ!つい語ってしまった。。
大変失礼いたしました。


で。
検索の話。
「ユーラシアとベラルーシ」「サンゴバン」でしたね。

この検索の手順やポイント、次の通りです。
(記事を折り畳みます)




・データベース収録状況の把握 と 検索手順
ユーラシア特許はEPOデータでも収録率高め。
ベラルーシ特許は、EPOデータには殆ど入っていない。
GPI等で基本的なリストを作ってしまうと、後が楽。
・現地表記
EPOデータ(GPI or Espacenet)は大半のレコードが
アルファベットで収録されているように見える、が、
現地語表記(キリル文字)も検討。漏れを防止する。

ベラルーシ特許は、おそらくキリル文字でないと検索できない。

キリル文字表記はどのように確定させる??

・・・このあたりがポイントなのかな、と。

※以下、GPIを使用している箇所は、
※Espacenetに置き換えても、ほぼ同様の検索ができます。

まずGPI検索から。
ユーラシア特許
APP(出願人) = "SAINT GOBAIN" and PUC(公報発行国)=EA   295文献

ベラルーシ特許
APP(出願人) = "SAINT GOBAIN" and PUC(公報発行国)=BY   該当なし

既に「ユーラシア特許の基本的なリスト」は作れそうですね。

そして、
キリル文字表記のレコード(データ)があるか?ないか?ですが・・・


まず、キリル文字表記を確定しなければなりません。

手軽に使えそうな手段として
サンゴバンのサイトで「ロシア向け」のページがあるか?
・アルファベット → キリル文字、の変換サイトを利用
ロシア語版Wikipediaで「サンゴバン」のページがあるか?
・ネット上の翻訳にかけてみる
などが考えられるのですが、


まず・・・サンゴバンの本国サイトって、

こんな調子↓ ですからね。(汗)
https://www.saint-gobain.fr/


素敵すぎ & フランス語の壁で、
「各国のサンゴバン」コーナーを探し当てるのは
なかなか難しそうですw


このような時は、イチかバチか Googleで。

Saint Gobain ru

と検索すると


下記のように結果が出てきました。

上が公式ページ
下はロシア語版Wikipediaです。




Сен-Гобен = Saint-Gobain

という事がわかりますので、
先ほどの検索条件に反映すると。

APP(出願人) = "SAINT GOBAIN" and PUC(公報発行国)=EA   295文献
  ↓↓
APP = ("SAINT GOBAIN" or "Сен-Гобен") and PUC=EA     309文献

少しだけ件数も増えます。
Espacenetって、アルファベット収録が多いのですが、
やはり、現地表記を完全無視、というわけにはいかないな、と思いました。


Espacenetで表示すると、このように。
(クリックで拡大します)


PCT経由の出願が多い印象でして、
それなら、WO公報のデータと紐付けて英語表記、になっても良さそうですが、
主要書誌が現地データのままになっている、という感じでした。
(理由はよくわかりません)



ちなみに先ほど言及した
「アルファベット → キリル文字、の変換サイト」。

ローマ字キリル文字変換

今回、上記サイトで「Saint-Gobain」を変換してみたところ
残念ながら、正解の表記は得られなかったのです。



ロシア語圏に出願している、という事は、
一定の企業活動を営んでいる可能性が高そうなので、
公式サイト等で表記が確認できればベスト、ではないかと思います。

これは、キリル文字に限らず、
「よくわからない言語」全般に言えそうです。




さて、基礎的なデータも入手でき、
またキリル文字表記も判明しましたので、

ユーラシア特許庁 データベース
http://eapatis.com/  
(2018/07現在、英語版は動作しない)

ベラルーシ特許庁 データベース
http://belgospatent.by/database/index.php?pref=inv&lng=ru&page=1

を使います。

ずいぶん長くなってしまったので、
詳細説明は省略いたしますが、


ユーラシア特許庁、私が使おうとした時点(2018/07)では
英語版ページはエラーになり、開く事ができませんでした。

またСен-Гобенの ハイフン は受け付けないようなので
Сен/NM and Гобен/NM
と検索しました。



ベラルーシ特許庁は、元々 キリル文字表記のページだけです。

ブラウザの翻訳機能で
検索項目を判読する事は可能でしたので、
出願人、あるいは特許権者の項目に
Сен-Гобен
と入力すると、検索ができます。(ゼロ件だったんですけどね。。)

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めったにない「キリル文字の検索」。
仕事は真剣にさせて頂きつつも、ちょっと楽しかったです。
(ありがとうございます)


考えてみると、
海外の方々が日本特許をサーチする時って、
こういう感じなのかもしれませんね。

「木」と「本」とか
「石」と「右」とか。
欧米の方、間違えたりしないのかな? 

逆に
「発酵」と「醗酵」が同じなんだ、とか
理解に苦しむかも・・・しれないし。

なーんてね。

それでは!






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