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2015/10/27

何となく感じていた違和感の原因・・・! (画像意匠)



おはようございます。サーチャーの酒井です。

今月はじめ(2015.10.1)から、サービス開始されている、

画像意匠公報検索支援ツール
Graphic Image Park
https://www.graphic-image.inpit.go.jp/


運営者はJ-PlatPatと同じ、INPIT。
特徴的なのは、画像から検索する点です。

利用者が入力した画像ファイルと、
データベース側に蓄積された意匠のイメージとを、
イメージマッチング技術を用いて機械的に照合し、
形や色が近いと評価された順に蓄積イメージを自動的に並べ替えて表示する

・・・ということになるでしょうか。

かなり、今風なツールですよね。


とはいうものの、


サービス発表当初に、一度使ってみたところ、
正直、検索結果には違和感がありました。。(関係者の皆様、すみません。。)


「表示される画像が、
感覚的に、どうもしっくりこない」 んですね。。。


たとえば

よくある「メールのアイコン」の画像を送り込むと



このような結果が戻ってきました。


確かに四角かったり、
×印は封筒の折り目に似てる? とか
言えなくもないけど、
そういう解釈をすればいいのん? みたいな感じ。。



でも、

・偶然、投入した画像と相性が悪かったのかもしれないし
(とはいえ、何種類かは試しましたよ?)

・私は「なんか微妙・・・」って思うけど、
他の方は「これでいいじゃん!」って思うのかもしれないし

・何か別の原因があるのかもしれないし?

・・・なんて思ったので
記事化をするのもためらわれ、
しばらく 「保留という名の放置」 をしていました(笑



が、ようやく
・・・違和感の原因は「たぶんこれだ!」とわかりました。

実際、とても単純な事だったんですけどね・・・(苦笑)

※記事、折り畳みます。



画像意匠公報検索支援ツールの収録データ件数って、
意外と少なかったのです。


まず、参考として・・・

J-PlatPatの意匠公報テキスト検索には、
486,136件のデータが蓄積されています。(2015/10/26現在)


これに対して

画像意匠公報検索支援ツールの蓄積件数(意匠公報の数)は
4,536 件 なんですって。 (2015/10/26現在です。→ 最新の蓄積情報


少なーーい!
そうだったんだぁ!

数千件、って 案外少ないですよね。


蓄積情報のページを見ると、

現在の蓄積件数に加え、
蓄積対象の事も書いてありました。

蓄積対象は、日本意匠分類として画像意匠分類(W)が付与された登録意匠の公報と、その公報に掲載された、機器の操作画像等の画像

・・・という事だったんですね!



今思うと、自分の中に

J-PlatPatと同じくらい(≓数十万件)
データが入っているのだろう、

という無意識の思い込み? があり、


「メールアイコンみたいな形なんて、
いくらでもありそうなのに、どうしてこんな結果なの?」


と思ってしまったのですが・・・


収録件数が数千件レベルであれば、
やっぱり、先ほどのような結果↓になるだろうな、と納得がいきました。



また、収録対象は画像意匠分類(W)が付与された公報に限られている、とのこと。

となれば

「家電機器や情報機器等に用いられる画面デザイン」は比較的探せそうですが、


日用品や雑貨の外観、のようなものは
あまり収録されていないのかもしれないな、と思いました。


そのあたり、もう少しわかりやすい案内がされていると
混乱が少ないのかもしれません。


→ 画像意匠分類の定義 (特許庁|PDF)
→ 画像意匠に関する研究 (パテント誌・2011年|PDF)




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